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イベントレポート

フェアトレードに親しもう会

イベントレポート

体験から学ぶフェアトレード:イベント概要

今回のイベント「第1回フェアトレード親しもう会」は、フェアトレードを身近に感じてもらうことを目的に実施されました。参加者はフェアトレードゲームやチョコレートの試食を通して、国際協力の仕組みを自然と理解していきました。

主催したのは国際協力ボランティアサークルのフェアトレードチーム。教育学部1年・小野さんと、同じチームの持田さんが中心となり、今回のイベントを開催しました。

小野さんは「食品以外のフェアトレードを知ってほしかった」と語り、パワーポイントには工芸品や衣料品など、意外と知られていない商品も丁寧に紹介したそうです。持田さんも「ゲームの中に石鹸やワインが出てきて、みんな驚いていました」と振り返ります。

企画の裏側にあった“分かりやすさ”への徹底

イベント準備でもっとも苦労したのは、初めて実施するゲームをどう分かりやすく伝えるか。説明書の読み上げだけでは参加者が理解しづらいため、二人はパワーポイントでルールを可視化しました。

特に意識したポイントは次の通りです。

  • ゲームの背景・目的を一目で理解できるスライド
  • 食品以外のフェアトレード商品を紹介する一覧表
  • 時間配分をあらかじめ決め、流れを明確化

小野さんは「情報共有は早めに、丁寧に。イベント前に流れを共有すると安心感がある」と語り、持田さんも「期間を長めにとれたのが成功のポイントでした」と続けます。

参加者の“気づき”が生まれた瞬間

会場では、参加者がチョコレートやココアを味わいながら交流する場面がいくつも見られました。「おいしいね」と言葉を交わし、そこから自然とフェアトレードの話題へ広がっていく温かな空気が生まれます。

小野さんが印象に残った瞬間は「フェアトレードって食品だけじゃないんだ」という声を聞いたとき。「ゲームをきっかけに知らない種類を知ってもらえました」と嬉しそうに話します。

また、持田さんは「チョコやココアを出したときの“わあ!”という反応がよかった」と語り、体験の力を実感した様子でした。

はじめての挑戦がつくる“次の一歩”

二人にとって、サークル外へ向けたイベント開催は今回が初めて。興味を持ってもらえるか、楽しんでもらえるか──不安は尽きなかったと言います。

しかし、その気持ちを押して一歩踏み出したことで多くの学びが生まれました。

“みんな興味を持ってくれるか不安だけど、まずやってみることが大事”

この言葉には、今回のイベントが彼女たちにもたらした成長が詰まっています。

持田さんは「次はチョコや砂糖を使ってスイーツをつくる会をやりたい」と意欲を見せ、小野さんも「今回の形式を続けるのもあり」と、すでに次の展開を見据えていました。

TOVLABから広がる協創の輪

TOVLABは、学生・教職員・地域がつながり、新しいアイデアが形になる場所です。今回のイベントは、その理念を象徴するような“学生主体の協創”が実現した瞬間でした。

フェアトレードを知るきっかけづくり、参加者との対話、そして次への挑戦。小さな一歩が大きな変化を生む。そんな可能性を感じさせる取り組みとなりました。

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