イベントレポート
農学部学生発、“もったいない”を価値に変える廃棄大豆プロジェクト
廃棄されるはずだった大豆が、料理や日用品に!
2026年1月、もったいないダイズ展示・試食会が行われました。

会場では、岩手大学農学部の遠藤さん・前原さんが廃棄大豆を使った料理を無料で提供。
・大豆茶
・大豆カレー
・大豆クッキー
といったメニューが並びました。


展示コーナーでは、大豆キャンドルや繰り返し使えるアイマスクなど、廃棄大豆から生まれた日用品も紹介。食品だけでなく、幅広い活用の可能性が示されました。
今回のイベントを企画してくれたのは、岩手大学農学部の遠藤さん、前原さん。
イベント企画のきっかけ、実際にイベントをやってみて感じたことを伺いました。
農業実習での衝撃がイベントのきっかけに
企画の発案者は、岩手大学農学部3年の遠藤さん。
本イベントのきっかけは、2年生の農場実習で大豆の選別現場を目にしたことでした。形や色が少し違うだけで、食べられる大豆が大量に廃棄されている現実に衝撃を受けたといいます。
「最初は廃棄大豆の再利用方法を考えるだけでした。でも活動を進める中で、学生や企業の方にも知ってほしいと思い、イベント開催を決めました」と話します。
前原さんは遠藤さんの呼びかけでプロジェクトに参加。
前原さんは「廃棄大豆をもっと身近に感じてもらいたい」という思いがあったそう。
大豆を実際に料理として提供することで、来場者が自然に興味を持ち、廃棄大豆のプロジェクトを知ってもらえるのではと考えました。
遠藤さんは「大豆は日常に溶け込みすぎている食材だからこそ、イベントではワクワク感を出す工夫をしました。」と話します。
無料配布を通して『食べてみよう』『アンケートに答えよう』と来場者が自然に行動できる仕掛けを取り入れたそうです。


「美味しかった」の一言が越えた壁
遠藤さん・前原さんにとって、特に心に残っているのは試食後に届いた率直な感想でした。
来場した学生から自然とこぼれた「美味しかった。」という一言。準備や試行錯誤を重ねてきたメンバーにとって、それは何よりの成果でした。
「“廃棄”という言葉に、不安を感じる方もいるかもしれません。でも実際に食べて、きちんと評価してもらえたことが本当に嬉しかったです。」と遠藤さんは語ります。
前原さんも、「研究室の先輩が来てくれて、『ちゃんと頑張ってるんだね。』と声をかけてくれました。」と笑顔で振り返ります。
実際に料理を味わった学生たちの中には、「廃棄大豆=もったいないもの」というイメージから、「工夫次第で価値を生み出せる食材」へと印象が変わったという声もありました。
体験を通して、廃棄大豆に対する見方が少し前向きに変化したことも、今回の大きな成果のひとつです。
廃棄大豆から広がる産学連携の可能性
今後は地域イベントや産直への出店も視野に入れたい、と遠藤さんは語ります。
企業との接点も生まれ、産学連携の可能性が広がりつつあります。
遠藤さんは「もっと多くの人にアンケートを取り、研究として形にしたい」と話しました。イベントだけで終わらず、この取り組みを続けて広げていきたいという熱意が伝わってきました。
前原さんはIT技術の活用にも興味があり、「画像認識で大豆の選別作業を自動化できたら面白い。」と語ります。農業とテクノロジーを組み合わせた、新しい挑戦です。
最後に二人は、挑戦を迷う学生へメッセージを送りました。
「やらない後悔よりやる後悔。大学生という時間は有限ですし、やりたいことを応援してくれる人は周りにたくさんいるので、ぜひ挑戦してほしいです。」と遠藤さん。
「始めちゃえばなんとかなる。ガクチカにもなりますし、多くの大人と関わることで視野も広がります。」と前原さんは続けます。
廃棄大豆という小さな気づきから始まった一歩。それは、フードロス削減だけでなく、地域や企業を巻き込む協創の種でもあります。TOVLABは、そんな挑戦をこれからも後押ししていきます。
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