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イベントレポート

イーハトーヴ協創ラボ【TOVLAB】オープニングイベント

イベントレポート

2024年10月18日、岩手大学にて「イーハトーヴ協創ラボ」(通称TOVLAB(トヴラボ))がオープンし、その開所を祝うシンポジウムが開催されました。
多くの企業関係者、自治体職員など、約150名の参加者が集まり、新たな協創の場の幕開けを共に祝いました。

イベント概要

第一部 シンポジウム

時間 14:00〜16:25

会場 岩手大学教育学部北桐ホール(教育学部1号館)

第二部 協創ラボ見学会

時間 16:50〜17:20

会場 岩手大学イーハトーヴ協創ラボ(中央食堂2階)

オープニングセッション

岩手大学 小川 智(おがわ さとし)学長の挨拶で、シンポジウムがスタート。

小川学長は「イーハトーヴ協創ラボ」が地域と大学をつなぎ、アイデアを形にする重要な拠点となることに期待を寄せました。
続いて文部科学省 伊藤高等教育局長より祝辞を頂戴し、大学や地域の連携を強化する場としてトヴラボの可能性についてお話いただきました。

イーハトーヴ協創コースの現状と未来

第一部のセッションでは、地域協創教育センター副センター長 今井 潤(いまい じゅん)教授が「イーハトーヴ協創コース」のこれまでの成果や取り組みを説明しました。

「イーハトーヴ協創コース」とは岩手大学が令和6年度(2024年度)から開講する新しい全学対象のプログラム「イーハトーヴ協創コース」の一環として設立されたもので、地域社会と協力しながら、高い専門性と実践力を備えたアントレプレナー人材の育成を目指しております。


次に、地域協創教育センター特任教授 平尾 清(ひらお きよし)氏がTOVLABを活用したコミュニティや、イノベーションの創出、学生×企業×地域が繋がる構想を話し、参加者の関心を集めました。
地域と共に歩むプログラムの展望は、参加者に新たなインスピレーションを与えたようです。

基調講演「地域協創の新しい役割と展望」

【講師】松永エリック匡史氏(まつなが えりっく まさのぶ)

(青山学院大学 地球社会共生学部 学部長・教授)

松永エリック匡史教授による基調講演では、地域協創の意義や今後の課題、新しい展望が具体的に語られ、参加者は真剣な表情で耳を傾けていました。
特に「地域の力をどう結集し、未来へつなげていくか」という点が強調され、共感を呼びました。

パネルディスカッション
「地域をつなげるハブとしてのイーハトーヴ協創ラボ」

パネルディスカッションでは、地域で活躍するビジネスリーダーや、大学で協創を推進する学生代表が登壇し、地域と大学の新しい連携方法について意見を交わしました。

【パネリスト】

南原 一輝(みなみはら かずき)氏 株式会社ATOMica 代表取締役Co-CEO

幅下 貴文(はばした たかふみ)氏 manordaいわて株式会社 地域商社事業部マネージャー

矢野 智美(やの ともみ)氏 株式会社ヘラルボニー 岩手広報室コミュニティマネージャー

鱒沢 紗良(ますざわ さら)氏 岩手大学院総合科学研究科2年/学内カンパニー+design 副代表

 南原氏は、「偶発的な出会いが生むアイデアが、地域の持続可能な発展につながる」と、ラボが持つネットワーキングの重要性について語りました。

ラボを通じて多様な人々がつながり、アイデアが実現に向けて形作られる仕組みが、地域の活性化に貢献するとの期待を表明しました。

 学生代表として登壇した鱒沢氏は、学生が地域課題に触れ、貢献する経験が得られる場としてのラボの重要性を強調しました。地域の高齢化や観光振興に取り組むプロジェクトが増えることで、学生が実際に地域での課題解決に挑戦し、学びを深める機会が増えると述べ、実践的な体験を通じた学びの場としてラボが期待されていると語りました。



ラボの活用方法や地域との新しい協創の可能性について、パネリストから多様な視点から意見が交わされました。
会場からも多くの質問が寄せられ、地域との協力のあり方について参加者全員が深く考えさせられる場となりました。

イーハトーヴ協創ラボ見学会

シンポジウム終了後は、「イーハトーヴ協創ラボ」の見学会が行われました。

新しいラボの機能や活用方法が詳細に説明され、参加者はその広々とした空間や最新の設備に感嘆の声を上げていました。

見学会では、学生団体・学内カンパニーの活動紹介、学生によるサンプリング調査などの紹介をし、実際にラボでできることを体験していただきました。

また、アルプスアルパイン社の展示ブースでは、磁気式角度センサーの仕組みとその技術の特長が紹介されていました。
センサー内部には4つのMR(磁気抵抗)センサー素子が配置され、モーターの角度を正確に測定する方法を実演し、モーター制御に利用できる点や、信頼性の高い設計が強調されていました。
技術の強みを説明され、幅広い用途に応用できることがアピールし技術と地域の融合を実感する場となりました。

懇親会

最後に、中央食堂1階で開催された懇親会では、地域の未来を語り合う場面も多く見られ、和やかながらも意欲的な交流が続きました。


まとめ

今回のシンポジウムは、イーハトーヴ協創ラボが大学と地域、企業を結ぶ新しい拠点としてのスタートを切る記念すべきイベントとなりました。

これからもこのTOVLABを通じて、多様なステークホルダーが手を取り合い、人と人が繋がる協創の場所作りを目指します!

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