イベントレポート
学生×企業交流で見えた「わたしの働く」スタイルとは?
岩手大学中央食堂2階「TOVLAB」で開催されたイベント「わたしの『働く』を考えてみる会」は、県内企業の若手社員と学生が昼食を囲みながらカジュアルに会話する時間となりました。就活の枠を超え、「働き方」そのものに向き合ったイベントの様子をお届けします。
就活じゃない、でも未来につながる出会い
本イベントはジョブカフェいわてが運営を担当。
学部や学年を問わず参加でき、定員10名の事前申込枠は早々に満席。
追加枠を設けるほどの盛況ぶりでした。
参加者は昼食をとりながら企業担当者と対話。
企業説明会や採用面接のような堅苦しさは一切なく、リラックスした雰囲気が特徴です。
「ただ企業の話を聞くだけではなく、自分の価値観と照らし合わせながら“働く”を考えていただく、時間にしたかった。」
そう語るのは、運営を担ったジョブカフェいわての山本さんです。

働く価値観に触れる「スタイルスイッチ」
会の冒頭では、自己分析ツール「働くスタイルスイッチ」を使用。
学生たちは「働くうえで何を大切にしたいか」を可視化し、自身の志向性を客観的に把握しました。
企業との対話も、この診断結果を起点に進行。参加した企業は以下の3社です。
- 株式会社タカヤ(建設業)
- 株式会社アイシーエス(情報通信業)
- 株式会社IBC岩手放送(マスコミ)
業界も社風も異なる3社との会話は、多様な価値観に触れる機会に。
学生たちは活発に質問を投げかけ、ときには自身の悩みを素直に打ち明ける場面もありました。
「どの企業の方も『自分らしく働く』をテーマに、対話にしっかり応じてくださった。」
山本さんはそう振り返ります。

県内企業の“リアル”が親近感に変わる
今回の大きなポイントは「地元企業との距離がぐっと縮まったこと。」
「県内で働きたい」と考える学生だけでなく、「関東での就職」を志望している学生も多く参加していました。
山本さんは「この出会いが、選択肢のひとつとして記憶に残ってくれたら。」と願っていました。
「学生時代に何をしていたの?」といった話題から自然に入れる距離感があり、企業も学生も互いに引き出し合える関係になっていたとの声も聞かれました。
ちょっとした雑談から本音や価値観まで広がっていく…
その柔らかい空気感が、参加者全体を心地よくしていました。
また、企業の参加者は採用担当に限らず、学生と自然体で話せるメンバーが選ばれていた点もポイント。まさに「対話重視」したからこそ、お互いに肩の力を抜いて話せる雰囲気が生まれていました。

今後へ ーイベントが育む“つながりの芽”
学生が将来、県内外どちらで働くにせよ、地元企業との出会いがキャリア形成に与える影響は大きいはずです。
「たとえ将来は県外就職でも、今回の出会いが取引や協業の場面で活きるかもしれない。そんな“ひとつのきっかけ”になれば。」山本さんはそう語ります。
その言葉どおり、本イベントは単なる就活支援ではなく、「人と人とのつながり」を中心に据えたキャリアイベントとして、TOVLABの場づくりと相性抜群でした。
次回はあなたも、「わたしの働く」を見つめ直す一歩を踏み出してみませんか?