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イベントレポート

ヒミツの盛岡を語ろうの会

イベントレポート

日常の盛岡を再発見する対話イベント開催!!

12月9日にTOVLABで、学生と社会人がフラットに語り合うイベントが開催されました。
まちづくりサークルの学生が企画した本イベントは、コーヒーを片手に“まだ知られていない盛岡”の魅力を掘り下げる時間。
世代や立場を越えた対話が、会場を温かな空気で包み込みました。

学生発・まちの魅力を共有する企画背景

今回のイベントを企画したのは、岩手大学生の小松田さん。
「岩手大学まちづくりサークルNPCN」の共同代表として活動しています。

小松田さんたちは今年から「日常の盛岡」をテーマに、大学の地域共創教育センターや盛岡市役所と連携した企画を進めてきました。
そのなかで浮かび上がったのが、「サークル外や一般の人にも発信できる場が必要」という声。
そこで着目したのが、学生・教職員・地域・企業が交わる協創拠点であるTOVLABでした。

“イベントという形で、多様な人と盛岡について語り合えたら”。その思いが、「ヒミツの盛岡を語ろうの会」につながります。

今回のイベントを企画した「岩手大学まちづくりサークルNPCN」の皆さん。

コーヒーと南部鉄器が生んだ、語りやすい空間

イベントの特徴のひとつが、コーヒーを飲みながら進行するスタイルです。
このアイデアは、サークル内のメンバーから生まれました。

不来方祭で南部鉄器を使ったコーヒー販売を行った経験を活かし、「この道具と体験を、別の形でも使えないか」と考えたのがきっかけ。
結果として、参加者が自然とリラックスし、会話が広がりやすい場が整いました。

小松田さんも「“まだ知らない盛岡の魅力”を、サークル内だけでなく他の人とも共有したかった」と語ります。飲み物を手にした対話は、初対面同士でも距離を縮めてくれました。

観光コースづくりで一気に盛り上がった当日

当日は大学生だけでなく、盛岡市役所の職員をはじめとした社会人も参加。
ワークの中心となったのは、大学生向け・社会人向け・シニア向けの3種類の観光コースを考えるグループワークでした。

「最初は難しいかなと思ったんですが、皆さんすごく積極的で」と小松田さん。
参加者からは、

“このシチュエーションなら、ここが楽しそう!”

“その流れ、行ってみたいですね!”

といった声が次々に上がります。全体発表では笑いや共感が生まれ、会場の一体感が一気に高まりました。

取材から得た“行かないと分からない情報”

イベントに向けて、小松田さんたちはおすすめの喫茶店などを事前に取材。
スライド資料には、実際に足を運んだからこそ得られた情報が盛り込まれていました。

「写真や店主さんから聞いた話など、“行かないと分からないこと”を自分たちの言葉で伝えるよう工夫しました」。

参加者からは、

“知らなかったお店を知れて楽しかった!!”

“チラシを見て来たけれど、想像以上に面白かった!”

といった感想も寄せられ、準備の積み重ねが確かな価値を生んだことが伝わってきます。

見えた課題と、次につながる一歩

一方で反省点として挙がったのは周知方法です。
「最初はSNS中心で、人が来るか不安でした」と語る小松田さん。
当日は声かけで参加が広がる場面もあり、発信の工夫が今後の課題として残りました。

それでも経験は次へと活かされます。
すでにサークルでは、後輩が主体となり2月頃に雪あかりを制作・点灯するイベントを企画中。
上田の商店街や大学周辺と連携し、交流を生む場をTOVLABで展開する構想が進んでいます。

最後に、小松田さんはこれから何か始めたい人へ、こんなメッセージを残してくれました。

“一人でやろうとしないことが大事。まずは周りに話してみると、意外とできることが見えてきます。”

TOVLABは、そんな一歩を後押しする場所。
今回のイベントは、その可能性を改めて感じさせてくれる時間となりました。

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